ミッキーマウスなどで知られるエンターテインメント業の巨人「ディズニー」が21世紀フォックスの一部買収を発表しました。
買収額は524億ドル、日本円にして約6兆円の超大型買収です。
ディズニーは2012年11月に「スターウォーズ」をもつルーカスフィルムを40億ドルで買収しています。 買収後、ディズニーによって公開された「スター・ウォーズ フォースの覚醒」はファンの間では賛否両論分かれる結果となったが興行収入は約20億ドル。
世界歴代興行収入第3位となる記録的大ヒットとなりました。
2018年1月8日現在放映中の最新作「スター・ウォーズ 最期のジェダイ」も、前作同様非常に好調に売上を伸ばしています。
524億ドルもの超高額で21世紀フォックスの一部を買収することで、 ディズニーはアベンジャーズなどの人気タイトルを手に入れることになります。
アベンジャーズ、X-MEN、スター・ウォーズ、ディズニーアニメーションとディズニーはエンターテインメント映画において非常に強力なコンテンツ同士でのコラボレーションを組むことができるようになります。
また、ディズニーは映画部門以外にも、21世紀フォックス傘下のドラマ制作会社・ケーブルテレビ局などのエンターテインメント分野を広く買収しました。
また、「スター・ウォーズ」に関してもこの買収によって問題がクリアとなります。
ディズニーのルーカスフィルム買収後も、次回の新作となる「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の配給やソフト化に関する権利は20世紀フォックスが所有していました。
この買収によりディズニーは「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の権利も無事獲得することができました。
21世紀フォックスの一部を買収したディズニーは、動画配信サービスについても大きく力を得ることになります。
今回の買収により、ディズニーは21世紀フォックスが所有していた「一部Huluの経営権」もあわせて取得することに成功したとみられています。
Netflixからの配信の引き上げを既にディズニーは発表しており、 日本だけではなくアメリカでも2019年にはNetflixでディズニー作品を見ることはできなくなります。
ディズニーが自社独自で開始する動画配信サービスとHuluがどのように競合していくか、 それによりNetflixにどのような影響が出てくるのかは非常に気になるところです。
ディズニーがフォックスを買収することによってディズニーが得たメリットは非常に大きく、 524億ドルもの超高額の投資も納得できます。
買収は金額よりもその後に出るメリットを見てするもの。 今回の買収は企業買収における非常によい事例となりそうです。