
                EC大手のAmazonがwifiホームセキュリティの会社であるBlinkとのM&Aを発表しました。
                
 BlinkとのM&Aによって、Amazonは現在積極的にすすめている「コネクテッドホーム」の分野における専門的な技術を獲得することになります。
                
                
 「コネクテッドホーム」とは、
                
 生活とインターネットを直接的につなぐ仕組みのことです。
                
 日本では2017年11月15日に「Amazon Echo」をAmazonは発売しました。
                
 スマートスピーカーと呼ばれるこの製品は、
                
 製品に呼びかけるだけで
                
 ・音楽を流す
                
 ・部屋の電気をつける
                
 ・ニュースを聞く
                
 ・ほしい商品を購入する。
                
 ・スケジュールの管理
                
 など、その他にも多数の生活に関わることをすることができます。
                
                
 この分野には、
                
 Amazonの他にも、Google、apple、LINE、Microsoftなどの大手IT会社が続々と参入しています。
                
                
 Amazonは「コネクテッドホーム」の分野で競合に差をつけ市場を獲得するため、
                
 今回、Blinkの買収を行いました。
                
 コネクテッドホームは、急速に発展している新規の市場のため、
                
 この分野の獲得によって非常に巨額な利益を得ることができるため、
                
 Blinkの買収だけではなくAmazonは今後も必要に応じてM&Aを行っていくものと見られます。
            
                Amazonは2017年10月に「Amazon Key」のサービスをローンチしています。
 「Amazon Key」は、別売りのクラウドカメラ・鍵を購入することで、 Amazonで購入した商品を自分が不在の時でも鍵の開閉を行い荷物を受け取ることができたり、友人を自宅に招くことができるサービスです。
                
 サービスとしては非常に画期的であり、流通の再配達の問題やユーザーのより早く商品を受け取りたいという声の両方に応えたものとなりますが、 セキュリティの面での不安の声も少なくありません。
                
 セキュリティの技術をもつBlinkを買収することで、 ユーザーの不安をなくし、サービスとしての安全性も高めることができます。
                
                
 Amazonに先駆けて、 Googleもセキュリティの技術をもつ「NEST」の買収を終えています。 「NEST」の買収によってGoogleのスマートスピーカー「Google home」は、 監視カメラの映像を別のデバイスに映し出すことができたり、 人の在・不在によって室内の温度調整・エアコンのオンオフなどを自動で管理することができます。
                
                
 今回のBlinkの買収によって Googleや他の「コネクテッドホーム」分野参入企業の戦略にも影響がある可能性があります。
                
                
 IT各社が自社で賄えない技術の獲得のため、 この分野のM&Aを積極的に行っていく可能性は少なくありません。
                
                
 今後のM&Aを考えるうえで自社の技術とITとの関連性について考えることで、 事業の売却額を高めることができるのではないでしょうか?