M&Aコラム

海外M&Aの雄 JT M&Aについて発言。

日本を代表するM&Aプレーヤーとして有名なJT。
そのJTの現社長である寺畠正道氏がロイターとのインタビューでM&Aについての意見を表明しました。

JTのM&A戦略

JTはM&Aに対して前向きです。
そもそもJTがこれほどまでの大企業に成長した背景には過去のM&Aがあります。
過去、JTは売上高にして自社の10倍以上の規模の企業の買収を成功させた実績があります。
日本企業はM&Aにおいて海外企業と比較し30年以上遅れていると言われることもありますが、 JTはそんななかにあって卓越したM&A手腕によって売り上げを伸ばしてきました。
JTの現副社長の新貝康司は日本における海外M&A経験の第一人者とも言われる敏腕な人物で、 2015年にはJTのM&Aの歴史についてまとめた書籍も出しています。

詳しくは、同氏の書かれた書籍を読むことをおすすめしますが、 JTは今の大企業としての基盤を固めるまでに2度の大型海外M&Aを成功させています。
1度目は1998年の「RJRI」の9,420億円での買収。
2度目は2006年の2兆5,000億円での「ギャラハー」の買収。
2度にわたる兆を超える規模の大型買収を行い、大幅に業績を高め現在のタバコ業界の巨人としての立ち位置を築き上げました。

JTの今後のM&Aへの考え

JTは、ロイターとのインタビューで、 今後の積極的なM&Aについて言及し、直接的な製造を行うタバコ会社以外にもディストリビューターのM&Aもありえると発言しています。

アジア、アフリカ、中東などの地域への進出を積極的に考えていることを匂わせており、 特にアフリカを見据えた海外M&Aを行う可能性があります。

海外M&Aに関して、 日本でJTを凌ぐ会社はほとんどないのではないでしょうか?

JTは今後も海外M&Aを行い、成長を続けていくことでしょう。