PR TIMESのベクトルグループ Web MagazineのOPENERSを買収!
PR TIMESなどで知られるPR大手のベクトルグループがWEB MAGAZINEの買収を行いました。
戦略PR、WEB PR、IRなどPRを幅広く手がけるPR大手のベクトルグループが、 WEBメディア「OPENERS」を運営するOPENERSの買収を行いました。
ベクトルグループが買収したOPENERSとは
OPENERSは、2006年10月に立ち上げられたWEBメディアで伊勢丹とのコラボ企画を行ったりと話題性のあるメディアです。
OPENERSの運営会社であるOPENERSは2015年にもともとの運営元である七洋から独立。法人化も行い、これからWEBメディアの運営会社としてさらなる成長が見込まれる会社です。
月間500万PVに達するメディアでファッション系メディアとしてはかなりの数のユーザーを持っています。
編集長を担当しているファッションディレクターの祐真朋樹氏は、中田英寿やSMAPなどのコマーシャルスタイリストを担当する、FASHION NEWS MENS、Beacon Fireの編集長も務めていた優秀な人物です。
ベクトルグループの買収後も、 祐真朋樹氏が引き続き編集長を担当することになっており、PV数はさらに上昇していくものと見られます。
ベクトルグループとWEB MEDIAのOPENERSのM&Aが成立した経緯
ベクトルグループは、 既に「CuRAZY」「LAUGHTECH」「ISUTA」などのメディア運営会社を子会社化しています。
日本国内だけではなく、海外に向けての情報発信も可能なベクトルグループの体制はOPENERSにとってもメリットがあります。
OPENERSという事業そのものが更に発展していく上で大きくメリットが期待できるM&Aであったため、 今回の買収劇は成立となりました。
ベクトルグループ現COOの長谷川創氏はOPENERSの運営についての口出しは原則として行わず、 OPENERS代表の松本博幸氏の方針を尊重するとの意向を口にしており、今回のM&Aの成功の是非はOPENERSのさらなる成長をもって語られるべきという姿勢を示しています。
そのベクトルグループ側の姿勢もOPENERSが買収に踏み切った理由の一つと言えるでしょう。
今回のM&Aによるベクトルグループのメリットは?
ベクトルグループが今回のM&Aを踏み切った理由に、 本業である広告事業の更なるシェア拡大があると見られています。
PR領域の市場規模は1,000億と広告市場の1兆円とも言われる市場規模に比べれば小さいといえます。
PR領域において知名度・シェアを広げることに成功しているベクトルグループの次なる領域として広告市場の更なるシェア拡大を行っていくために、OPENERSのメディア作成能力・コンテンツ編集能力に期待しているのでしょう。
OPENERSの運営は現状通り続けた上で、 代理店としてクライアントのメディアのコンテンツ作成・編集をOPENERSに担当してもらうことで、 広告事業のシェア拡大を図っていると見られます。
コンテンツは、広告代理店各社が攻めきれていない分野ですので、 後発参入であっても勝つ見込みが十分に期待できます。
自社の狙いに応じて、 M&A先の事業にも新たなパフォーマンスの発揮を期待する。
ベクトルグループとOPENERSのM&Aはそういった買収劇の一例です。