不動産業界のM&A
各業界で以前より活発に行われるようになったM&Aですが、 特に不動産業界においてM&Aはとても盛んにおこなわれるようになってきています。
ビルメンテナンスや物件管理、新築売買、中古売買、不動産仲介など不動産業界と言っても様々な業種がありますが、 そのなかでも特にM&Aが盛んなのは、管理系の不動産業者。
つまり、ビルメンテナンス会社やマンション管理会社です。
ビルメンテナンス会社とマンション管理会社は売り手市場となっており、 M&Aで購入したいという企業が多く存在します。
不動産の管理事業は景気の影響を受けづらく好景気であっても不景気であっても安定して収入を見込め、 管理物件やメンテナンス先の会社が増えれば増えるほど右肩上がりに収益の向上する規模の経済が 成立しやすい市場であるため、 不動産業界以外から参入しようとする会社も多く、一からのスタートよりも既存の不動産管理業を購入しようとし 不動産業界のM&Aが活発になっています。
不動産管理事業のM&Aの売却金額の大きなポイントとしてはその事業が抱える従業員の人数があります。
規模の経済を働かせやすい業界ですので、有資格者を含む従業員全体の人数が多いほど売り上げを増やしやすくなります。
新規の従業員教育や新規雇用を行っていくよりも既に能力と実績をもっている従業員の人数が多い会社を購入する方が 事業も伸ばしやすく成長スピードも速くできると見込むことができるため従業員人数が多い企業がM&Aの際も人気が出やすい傾向にあります。
ただ、不動産管理事業全体が売り手市場であることには変わりませんので、 従業員が少なかったり会社規模が小さかったりという場合でも比較的高値で事業売却できることもあります。
売り手市場であるからこそより高値で事業売却をできるよう、 また価格以外にも従業員の方の待遇であったり会社の方針の理解であったり、 より好条件で事業売却ができるよう実績もあり信頼のおけるM&Aコンサルタントに相談するようにしましょう。